アイルランドに古くから伝わる楽器。
その歴史の深さ故、古来独自の演奏方法は
ほとんど不明とされる。
神秘に彩られた音色は、
あくまでシンプル、けれど、奥深く
どこまでも私達の心を豊かにしてくれる。
それはアイルランドの大地の音なのです。


、 私とアイリッシュハープの出会い。
、私のハープ。
、ハープを買うなら。
、お勧めハーパーCD&リンク集
 
 




、 私とアイリッシュハープの出会い。

私がハープを始めたのは、2004年8月のことです。
今まで、華やかなメディアの世界で歌ってきた私が全てを捨ててアイルランドへ旅立ち、帰国したのは2001年10月のこと。
あまりに長かった道のりです。アイルランドが大好きで音楽も好きで。それを吸収するために移り住んだアイルランドでしたが、私には簡単に自分の音楽に取り入れることなどできませんでした。本当の意味でアイルランドが音楽が愛せたのは、自分の生活、人生を見直したことからでした。
アイルランドにたくさんのことを教えられました。自分を見つめる時間をもらいました。
今はハープを弾くと心が和みます。幸せってこういうことかなあって思います。
もっと上手に弾けたらもっと幸せかも。。。とは思いますが、ていねいにゆっくりと重ねていく音色が幸せを感じさせてくれるようです。
慌てて、形あるものばかりを追い求め、そこまでの過程を軽視してきたことが良く分かります。
幸せは、形あるものの中にあるわけじゃないのです。
幸せは、そうありたいと願うプロセスの中にこそ存在するのです。
ハープに出会って、そんなことまで教えられた気がします。。。

※この先は、そう思うまでの日々を書き留めました。
長い私的な文章なので、ご興味のある方だけ読んでいただけたらと思います。(ほんとに長いので(笑)。)





■アイリッシュミュージックと向き合えずにいた日々。
2001年、半年に渡るアイルランド放浪の旅を終えた私は、アイルランドを満喫しながらもその歴史の深さに正直困惑していました。
ホームステーや旅行では味わえない、本当のアイルランドを目の当たりにしたからです。アイルランド人ショーンに連れられ、彼の田舎北アイルランドへ渡って、彼の親類にたくさん会いました。お家にも地元のパブにも行きました。どう見えたかはうまく説明できないのですが、 当時の私にとってそれはとても悲し気にも見えたのでした。質素な生活、薄暗い部屋、小さなパブ、一人暮らしの老人、戦争の後、今も止まないテロ...。
大好きだったアイルランドに今も尚そこに残る「現実」を見せられたのです。

「 このままここで暮らすよりも、東京での華やかな生活に戻りたい。」それは帰国した一つの理由でもありました。
アイルランドで音楽をやりたくても、今の自分には何もないと感じたのです。キャリアはあっても意味がない。アイルランドが好きだといっても所詮日本人じゃないかって。何かを成し遂げていない、形がないことが、自分への自信を無くさせていったのです。「日本ならば自分の国だ。場所がある。日本で勝負しよう。」そう意気揚々と帰ってきたわけです。


■自分の心とアイルランドが向き合ったとき。
帰国してから、様々なバンドを組みながらオリジナルの歌を作って歌ってきました。
アイルランドが好きな気持ちと、あの現実の中に夢を見られなかった自分とのはざまでずっと揺れていました。
そんな時、私の心と体がだんだんとバランスを崩しはじめたのです。メニエール病の再発と、脊椎症と腰痛、胃痛、ついには特定の場所に居られなくなるパニック障害のような症状。これは形ある音楽での成功にこだわり続けた私の心が悲鳴をあげたんだと今は思います。
ずっと、華やかなメディアで歌ってきた時代に帰りたかった、だからアイルランドの音楽をうまく取り入れて。。。なんて思っている自分と、それは違う!本当の幸せはそこにないんだ!と叫ぶ自分が戦ってきたんだと思います。

そうしてある時、アイルランドのホームページを眺めながらふとこう思ったんです。
楽器をやったらどう?そしたらアイルランド音楽に正面から向かい合えるじゃない?!って。
どうして思い付かなかったんだろうと思いました。
アイルランドを理解したい、でも私には向き合う手段がない。。。と思っていたんでしょう。
そしてどこからともなく「ハープ!」と自然に思い浮かんだのです。
不思議です。そして、その日のうちに、ハープを調べ尽くすことができ、先生もすぐ近くで見つけることができたのです。

アイリッシュハーパーの坂上真清氏に師事しています。
どうしても私はハープはアイルランドを愛する人に習いたかった。
習うことを甘いという人がいるけれど、師匠と弟子の関係が築ければいいのだと思います。
受け身ではなければいいのです。
その先生の持つ歴史やオーラごと得られるんですから、こんなすばらしいことはありませんね。。。


、 私のハープ
これが私のハープです。
Stoney End社のEve(イブ)というハープです。
アイリッシュハープはその小ささからライヤー(千と千尋の...でお馴染み)と混同されますが、ライヤーは竪琴であるのに対し、アイリッシュハープはその名の通り小型のハープです。
膝の上に乗せ、抱えて演奏します。
私はピアノを弾くので爪がのばせないため指の腹で弾きますが、爪でも弾きます。
ちょうどこの穴のある部分が共鳴させるスペースです。
この穴はちょうど抱えたお腹あたりに触れているので心地いい音が体に響きます。

Stoney End と書かれており、シリアルナンバーがあります。
私の師匠のEveは全然若い番号で、今のEveよりすこし小振りでした。

ここはいつの時代もかわらずEveをイブちゃん!と呼ばせてしまう由縁のハートマーク。
かわいいです。

私のEveはフルレバータイプといって、全ての弦にレバーがついています。
レバーを上げることによって半音上げることができます。
買った時にフルレバーか無しか、様々選べます。
一番上の棒部分に専用の機具をはめてチューニングします。ちょうどピアノの調律のようです。
Eveは22弦タイプで、音域はG〜g’までです。


、ハープを買うなら。
工房ミネハラさんで私は購入しました。とてもていねいな対応でした。
工房ミネハラさんでは部品を輸入してから日本で組み立てているそうです。
その他、かわった楽器なども購入できますし、自作派にも満足できるキッドも用意されています。

工房ミネハラHomePage Eve連載ページ


、 お勧めハーパーCD&リンク集
■オキャロラン
アイリッシュハーパーでもっとも有名なのはオキャロラン。
とは言ってもそれは1670年の時代に生きた彼の音源は当然のごとく残っていないのですが、作曲家としても有名だった彼の名曲は現在も数多く残っています。私も2曲ほど練習しました。ターロック・オキャロラン (Turlough O'Carolan 1670年 〜1738年3月25日) はアイルランドの盲目ハープ奏者にして作曲家。今日知られているだけで200を超える曲を遺しているそうです。ハープレッスンの時もこのオキャロランの話で盛り上がることもしばしば。彼は盲目でありながらもかなりのかわった人だったようで、自分の曲をけなした相手とパブで喧嘩しただの、彼の英語の詩はかなりいい加減だったなどなど、すごく人間らしいいきいきとした伝説が残っています。。。だから好きですね。
■リーシャ ケリー
現在、アイルランドでもハープが見直されてきているらしく、多くの若いハーパーが育っています。
私が今一番好んで聞いているのはLaoise KellyのJust Harpというアルバムです。
元気一杯の演奏で、朝一番風を入れながら聞くと凄く爽快な気分になります。残念ながら私がそのCDを購入したThe Music Plantサイトでは今品切れ中となっていました。でもThe Music Plantでは、いろいろなアイリッシュミュージックが買えますのでご参照ください。
■モイヤ ブレナン
トゥー・ホライゾンズ
モイヤ
B0000CD7SI
エンヤのお姉さんでクラナドのボーカル、モイヤ。
その最新ソロアルバム「トゥー ホライゾンズ」はアイリッシュハープがテーマになったアルバム。この中でハープソングというハープソロの曲があるんですが、もう泣けます!是非。
■ロリーナ マッケニット
カナダ生まれのアイルランド人。現在はフィアンセを不慮の事故で失して以来歌われていないとか。
彼女の歌とハープの音色は、なんだかその悲しみを予感させているような、それでも力強く心に響きます。
これはThe Music Plantサイトで購入可能です。付録のDVDも見ごたえがありました。
 
「The Music Plant "ミュージックプラント"」  「モイヤ」 ユニバーサル公式サイト